05.10

ウェディングドレスシルエットが変わる11スタイル
ウェディングドレスには様々なシルエットやデザインがあります。
それらのデザインやシルエットを把握しておくと、自身のドレスを決定する時、非常に役に立ちます。
ざっとウェディングドレスのシルエットをチェックしてみましょう。
コンテンツ
ビクトリアン・スタイル(ヴィクトリアン・スタイル)
ビクトリアン・スタイルとは英国ビクトリア女王時代にみられた服装をモチーフにしたスタイルのことです。
衿や袖口に豪華な装飾があり、ウエストはコルセットで締め付け、スカートはふくらんだロングスカートという特徴がありました。
レースやフリルをふんだんにあしらい、ベロアやベルベットなど、高級感のある生地を使った服がビクトリアン・スタイルとして人気を集めています。ウエディングシーンでは、バッスルやふくらんだ袖、豪華な刺繍やレースで人気のスタイルになっています。
バロック調
ヨーロッパの美術様式を取り入れたスタイルです。ラメ入りや豪華なジャガード織、フリルなどの飾り、赤・金・銀・黒・ 紫などの配色に大きなパフスリーブなど目を引く派手な装飾が特徴です。
袖口が切り替えになって、ギャザーやフレアで広がるようになっているパゴダスリーブや、ベルベットの身頃などのドレスをこう言います。
バッスルスタイル
バッスルスタイルとは、ヒップや腰部分でスカートを束ねて、膨らませたようなデザインのことです。バッスルというのは、 19世紀後半に流行した、スカートのヒップ・ラインを誇張する為に使われた腰当てをさします。これは、鯨の髭や籐、ワイヤーなどを芯に使い、 布で張り、ウェスト部分に紐やベルトで固定しました。
横から見るシルエットは前が殆ど垂直で、後ろウエストが極端に細く、腰の丸みを誇張しながら裾へ曲線美を描くh型になります。 女性たちはヒップを大きく膨らませることでウエストを細く、セクシーに、見せようとしました。
現在では、布地を背中でギャザーにしてリボンなどの形にまとめ、多くはウェストに付けるスタイルをいいます。 長いトレーンをたくしあげて、動くのに邪魔にならないようにするのにも使われます。
ティアードドレス
ティアード tiered とは、段々に重なったという意味で、フリルなどをだんだんに重ねて広がる、ボリュームのあるドレスのことです。
何段かに横方向へ切り替えにして、ギャザーやタック、フレアーのフリルをあしらいます。
切り替えの段数、フリルの量・生地などの違いで、様々な雰囲気になります。オーガンジーなら軽くふんわりした感じで可愛らしくなります。また、サテンなどしっかりした生地の場合はボリュームがあり、フェミニンな雰囲気になります。
チューリップライン
なだらかな肩のライン、ふっくらとした胸元、ウエストを絞ったチューリップの花のようなシルエットのドレス。 タイトなスカートを茎に見立てています。
ウエストを絞ったシルエットのため、可愛らしいイメージになります。
チュチュ
バレリーナが着る、スカートが横にぴんと張った形の衣装をチュチュといいます。基本的には、純白のオーガンジーやチュールなどを何枚も重ね、ギャザーを寄せたスカートのことです。
丈の短いクラシックチュチュと足元までの長さのロマンチックチュチュがあります。
ふわふわしたスカートのドレスは、とてもキュートでプリティーなイメージになります。スカートの丈によってもイメージが変わってくるので、自分にぴったりの長さを見つけましょう。
スレンダードレス
スレンダーは「細い」の意。身体のラインに沿って全体のシルエットが細く、ストレートなドレスをスレンダードレスと呼びます。縦のラインが強調され、モダン、ナチュラルなイメージにするのにぴったりのシルエットです。
別名として「ペンシルライン」と呼ばれることもあります。
スレンダードレスは、背の高い人によく似合い、特にその美しさを引き立たせるといわれます。しかし小柄な方でもアレンジしだいでよく似合うドレスになります。
スレンダードレスは、普段の洋服と近いドレスのため、着た時に動きをあまり制限されません。そのため、レストランウエディングなど、花嫁さんがよく動かれるウエディングの時にぴったりです。
スリップドレス
スリップドレスとは、上半身はフィットし、ウエスト切り替えがなく、ストラップ(紐)で肩からつって着るスリップ型ドレスのことをいいます。
胸部を大きく開けたり、深いスリットを入れてレースやカットワークをほどこしたセクシーでランジェリーのようなデザインのドレス。カジュアルなウエディングパーティーにぴったりです。
エンパイア・ウエスト
エンパイア・ウエストと呼ばれるドレスは、ハイウエスト切り替えのデザイン。バストのすぐ下で切り替えているものをエンパイア・ウエストと呼びます。
胸のすぐ下で切り替えるこのカットは、ナポレオン帝政時代に流行ったためにエンパイア・ウエストと呼ばれるようになりました。
キャミソールなどにもこのデザインが人気です。ウエディングシーンでは、マタニティドレスにピッタリのラインです。
アンピールライン
アンピールラインとは、バストの下すぐにスカートと身頃の切り替えがあり、裾に向かってゆるやかに広がっているドレスのことです。可憐なイメージにピッタリです。
ハイウエスト切り替えのため、シルエットが細く長く見えるので、小柄な方におススメです。また、バスト下のシルエットは、体のラインがはっきり出ないので、マタニティウエディングにピッタリです。
アシンメトリー
アシンメトリーとは、アシメトリーとも言いますが、非対称という意味です。左右対称なシンメトリーの対語で、非対称であってもバランスのとれた状態をさしてつかいます。つまり、デザインが左右対称になっていないドレスをアシンメトリーといいます。
片方は肩紐があり、反対側は肩紐がないワンショルダーのドレスもこの中に入ります。その他、片方だけに袖があるドレス、装飾のレースなどが片側だけに付いているドレス、スカートの切り替えが斜めになっているドレスなどがあります。 静的なシンメトリーに対し、アシメトリーは一般的に動的な感じを与え、バランスが重要になります。
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